190E(W201型)


Wikipediaより

メルセデスベンツが日本向けに販売している車の中で一番売れていた車というのがこのメルセデスベンツ190シリーズの基本形ともなる190Eです。

現在では190シリーズはなく、その後継シリーズとしてCクラスというものがあるのですが、そのCクラスのあり方も当時の190シリーズのものが活かされています。

この車はちょうどいいときに販売されました。

日本ではこのモデルが発売されているとき、まさに好景気の真っ盛りで、だれもが財布のひもを緩めている時代でした。

贅沢品となる自動車は特にその傾向が強くなり、国産車の高級モデルよりもさらに贅沢をしようという方が、メルセデスベンツやBMWを買いあさっていたわけです。

しかし、メルセデスベンツの高級モデルとなるとさすがに景気のいい時代でかなり高い買い物となってしまうため、値段の手ごろな車に手を出したのです。

それにピッタリなモデルというがこの190シリーズの190Eで、あまりにもたくさん走っていることから価値が下がり、しまいに「子ベンツ」などと少し馬鹿にしたような呼び方がされていました。

確かにそういわれてもおかしくありません。

この車は本国ドイツでは、奥様用のセカンドカーや初心者が好んで乗るような、日本でいうところのコンパクトカーや大衆車といったもので、いわゆるカローラ的な存在だったのです。

それを日本ではメルセデスベンツというブランドにごまかされ、カローラクラスの車を300万円も400万円も出して買っていたのです。

当時、この車に乗っている人間を見ると「車を知らない人間」といわれることが多かったのを思い出します。

それでも爆発的に売れました。

それは販売価格がメルセデスベンツの中では一番安いものだったということだけでなく、当時はまだボディサイズによって税金に違いがある時代で、そのボディサイズが税金の安い5ナンバー枠に収まるサイズだったからなのです。

メルセデスベンツといえば大きくて必ず3ナンバーというのが常識となっていたのですが、この190Eが売れるようになってからは5ナンバーのメルセデスベンツが日本にも存在するということになったのです。